【どぜう ひら井】 を訪ねて

  27, 2010 22:22
本日はお日柄もよく、さっそく本所浅草界隈をてくてく散策してきたのですが、、

実は先日24日、午前中にNTTの光回線を引いてもらい、
そのせいで仕事が押せ押せになってしまったのですが
それでも空腹に耐えかねて早々と自宅に帰った私。

ようやく繋がったネットという情報源で散策してみようかとも思ったけども、
そんな面倒なことをするくらいならと、
吾妻橋を渡って浅草にでも繰り出してみようと思った矢先。。。
(本所は吾妻橋の袂に居を構えているふぁとであった)

右も左もわからぬ状態なので、さてどうしようと思っていたのですが
突如目に映ったのが
「どぜう ひら井」の暖簾
結論としては銘店中の銘店な訳ですが、、その時は全く分かっておらず、、

一見さんお断りなのでは?とも思いましたが、
どぜうと言えば、「駒形どぜう」くらいしか知識のないふぁとでして
本所にもあるんだねと勢いで暖簾を潜ってみたのです。

東京生まれ、東京育ちにして、どぜうなど食したことのない私。
緊張感というよりも、期待感が膨れ上がっていたので、
空腹も相まって、敢然とお店に入ったのには今思うと我ながら驚きでした。

風情のある店構えの暖簾を潜ると、店内から店主の親爺さんと女将さんの
気風のいい挨拶が、、
「いらっしゃい!」
「予約なしでも入れますか?」
「どうぞ」

ようやく緊張感がみなぎってきた私は、敬愛する池波正太郎先生の言葉を思い出す。
「知ったかぶりを半可通という。」
変に堂々としているより、初めてきて、どぜうも食べたことがありません、
食べ方を教えてくださいと一気に、そして素直にまくしたてた訳です。

女将さんが丁寧にどぜう鍋の種類を教えてくれる。
これぞ、どぜう!というのを食べたいミーハーな私は
どぜう鍋(まる鍋)を注文しました。

平日の夜ということもあり、お客さんは常連さんらしき方が一人。
丁度おあいそするところだったので、店内には私一人。
これはいろいろお話できそうだと、
銘店の店主の親爺さんを「お父さん」
女将さんを「お母さん」よばわりする勢いでぺらぺらと喋りまくってしまった。。。
ただ、そんな礼儀知らずの私に、気さくに話してくれるお二人。
もうその時点で、気分は最高潮に盛り上がっていた訳です。

うすく平たい鉄鍋に泥鰌が敷き詰められ割り下に浸っている。
ごぼうの薄切りが盛りつけられて、どこか懐かしいプロパンのコンロに乗せられる。
女将さんが竹かごに一杯のネギを運んできてくれて
「ネギがひたひたになったら食べごろですよ」と教えてくれる。

転勤で引っ越してきたばかりだとか、単身赴任で来ているだとか
自分の身の回りのことを話しつつ、お目当てのどぜう鍋がふつふつと煮え始めた。

人生初体験のどぜう
いざ、食します!


泥鰌ってもっと小さいものなのかと思っていましたが、
結構な大ぶりで、正直言うと、これは泥臭そうだと思ってましたが、、
箸を進めてみると、、

なんてあっさりした上品な味!

割り下もあっさりとシンプルな醤油出汁で、
泥鰌もやわらかく泥臭いどころか、コラーゲンたっぷりのトロトロな食感。

これが江戸の市井の味か!!

やわらかい泥鰌の実の食感、適度に歯ごたえのある骨の食感。
うなぎやアナゴとはまた違う格別な感じがしました。
和食は好きですが、基本的にアメリカナイズされた食生活を送っている私には
シンプルな味付けというのが、これほどまでに美味いものかと今さら感動した訳です。

感動のあまり、お酒をつけてもらいつつ
下町生活への憧れと、本所にきた理由は池波正太郎の鬼平犯科帳が大好きだったからと
親爺さんに言ったところ、
本所と言えば、鬼平もそうだけど、やっぱり父子鷹(勝海舟)だねと
これはまた私の大好きな話の展開になってきました。
きっかけがよかったのか、親爺さんも本所と言えばと、いろいろ話を進めてくれまして
聞けば、本所生まれの本所育ち。生粋の江戸っ子なんだろうなと
聞く話が全部生き字引な感じがして、私も聞くことすべて楽しい状態。
しばらくは本所浅草のいろんなところ観てきなと
墨田銘品名店会の案内を頂きました。


墨田区の名所、銘店を網羅した地元商店会の観光案内なんですが、
これがまた秀逸でして、
地図、名所、味どころを実にわかりやすく、しかもものすごいセンスのよい装丁になっております。
たとえば、「どぜう ひら井」



どうですか!
敢えて写真にしないところが渋いじゃありませんか!
およそ50店舗の紹介は全てこの挿絵形式になっております。
本当に小説の中に出逢う挿絵みたいな感じがして、どんなグルメマップより
これ一冊の方が宝物な感じがします。

ちなみに今日勝手に店構えを写真におさめさせて頂いたのがこれ。

店構えはさすがという感じなんですが
案内書にのせるなら挿絵の方が風情あるとおもいませんか!?

と、ものすごく長い話なってしまっておりますが、
この案内書をベースに今日はぶらぶらしてたわけです。

「どぜう ひら井」
泥鰌の味を教えてくれるだけでなく、気さくな店主、女将さんの人柄と
墨田界隈の散策のきっかけを教えて頂いた貴重な体験でした。
もう私の中でどぜうといえば、「どぜう ひら井」でいいなと思ってます^^

今日浅草に渡ろうと吾妻橋を歩いているときに
ひら井の女将さんとばったりお会いして、
目があったのでご挨拶をしたら、女将さんが覚えていてくれたみたいで
「先日はどうも^^」と声をかけて頂きました。
もうそれが私には嬉しくて嬉しくて!
今日もひら井で夕飯を頂いてきました!
しばらくはどぜうづくしになりそうですな^^

コンクリートジャングルを抜けだしたと思える経験でして
これが下町ってやつ?みたいな高揚感で清々しい気持になれる一時でした。

まだまだ本所探索は続きます!
ではでは

スポンサーサイト

Comment 0

What's new?